初心者のためのパソコン講座
クラウドストレージ
クラウドストレージとは、インターネット上にファイルを保存したり、共有したりできるサービスです。 例えば、会社の仕事の続きを家でやりたい時。 旅行先で撮りためた写真を一度クラウドに保存し、カメラやスマートフォンのストレージの容量を一旦ゼロにし、再度写真を取りたい時など、便利だと感じるシーンはさまざまです。 PC内やスマートフォン内でなくオンライン上にあるので、オンラインストレージとも呼ばれています。扱いに若干の注意が必要となりますが、クラウドストレージは使用するメリットが沢山あります。無料のサービス、有料のサービスがありますが、無料のものは、容量が限られてしまいます。写真データ、音楽ファイル、動画ファイルなどあらゆるデータが保存可能です。初期費用を抑えてストレージ環境を用意できるのは、コスト的に大変なメリットがありますし、月々のコストが固定されますので、サステナブルなコスト削減につながります。
クラウドストレージのメリット
1容量の大きなデータを共有しやすい。
容量の大きなデータを共有しやすい。大量の画像など容量が大きめなデータを送りたいとき、電子メールに添付して送る方法だと一回に送信できる容量が限られている場合があります。大容量のファイルを送る時は、「ファイル送信サービス」もありますが、データをアップロードする手間があったり、ダウンロード期限内に受け取らないと、消去されてダウンロードできなくなります。クラウドストレージは、自分のPCのHDD代わりに使え、すぐに相手にデータを共有できます。容量の心配もなく、期限で消去される心配もありません。
2出先からでもデータにアクセスできる
出先で使うデータを会社や自宅のPCに置き忘れてしまったという経験はありませんか。クラウドストレージは、インターネットにつなげられる状態なら、どこからでも、さまざまなデバイスからデータにアクセスできます。
3データのバックアップが可能
PCやスマホが水没や破損などの物理的なトラブルに見舞われた時、クラウドストレージにデータを自動同期しておけば、写真や書類をバックアップしておけます。個人のパソコンが起動しなくなったり、ウィルスに感染しても、大規模なデータセンターでデータを管理しているクラウドストレージなら、急にデータが消えてしまう可能性はかなり低いです。
4ストレージ容量の拡張性が高い
ローカルのストレージ容量が足りなくなった場合、サーバーやHDDを増設する必要があります。しかし、クラウドストレージでは、管理画面からストレージ容量の追加を依頼するだけです。拡張性が非常に高く、急な容量追加にも対応可能です。
クラウドストレージの注意点
1パスワードの管理
データの保存先がインターネット上にあるため、IDとパスワードの管理は厳重にしなければなりません。悪意のある第三者にログイン情報が知られてしまうと、データの流出や改変・削除のリスクがあります。クラウドストレージサービスのセキュリティは、強固で日々対策が施されています。作業チームのログイン情報管理が重要です。
2サービス終了のリスク
セキュリティが強固で大容量のデータ保存に対応しているクラウドストレージですが、重要なデータの管理を1つのクラウドサービスのみに依存してしまうと、サービス終了のリスクや障害発生の際にデータを失ってしまうリスクがあります。利用中のクラウドサービスが終了するなどのリスクを念頭に置き、別サービスのクラウドサービスを平行利用する、外付けのHDDやSSDにバックアップをとるなど、慎重にリスクを分散して、便利なクラウドストレージを利用しましょう。