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OSのサポートについて

Windowsのサポート終了とは?

WindowsやMacOSののバージョンが古くなり、サポートが終了してから使い続けることでどのような弊害があるのでしょうか。OSのサポートが終了したPCではセキュリティリスクが急激に高まり、大変危険な状態でPCを使い続けることになります。Windowsの場合、Microsoft社がセキュリティの脆弱性対応、不具合の修正などをサポートしてくれますが、サポート期間が終了すると、それらのサービスが行われなくなります。Windowsの場合、5年間+延長サポート5年間で最長10年間のサポート期間が設けられています。Windowsのサポート期間中は、Windowsアップデートにより更新プログラムが随時提供されていて、安全にPCを使用することができます。Windowsアップデートは、システムやセキュリティをオンラインで最新の状態に更新する機能です。自動更新機能を有効にしておけば、インターネット接続時に新機能追加や問題の修正プログラムの追加が行われます。

Windowsのサポート終了期間は、仕様変更や新機能追加などに対応するメインストリームサポート5年、延長5年で続いてきましたが、Windows10以降は、メインストリームサポートプラス延長サポートという形式ではなくなり、機能更新プログラムを適切に適用し、バージョンアップを行えば、サポートが継続されるようになりました。一方、バージョンアップや機能更新プログラムの適用を行わずにいると、一定期間(18ヵ月もしくは30カ月)でサポートが終了します。

また、サブスクリプション版のMicrosoft365(旧office365)は、契約中はずっと新しいバージョンにアップグレードされ、サポートも継続されますが、パッケージ版のOffice2021からは、メインストリームの5年間だけのサポートとなり、延長サポートの提供はなくなりました。

Windows10のサポート終了について

サポート終了後のOSを使い続ける危険性

Microsoftの最新OSはWindows11であり、セキュリティの観点からも多くのユーザーがWindows11にアップグレードすることが望ましいですが、実際の企業などではWindows10の使用を続けているところも多く、2025年の10月にはサポート終了となるため、安定した業務の継続のためにもサポート期間内でのアップグレードが求められます。

注意が必要なのは、Windows10の中でもバージョンがあり、古いバージョンのままアップデートされていないWindows10は2025年10月を待たずにサポートが終了してしまうので、注意が必要です。

現在使用中のWindows10のバージョンが古くて、既にサポートが終了しているのではないかと心配な方もいるのではないでしょうか。Windows10のバージョンは、以下の方法で確認することができます。

  1. 1.「スタートボタン」をクリックします。
  2. 2.「設定」をクリックします。
  3. 3.「システム」をクリックします。
  4. 4.「バージョン情報」又は「詳細情報」をクリックします。
  5. 5. Windowsの仕様が表示されます。そこで、使っているWindows10のバージョンを知ることができます。
OSのサポートが切れても、PCを使い続けるリスクとは

OSのサポートが切れたPCをそのまま使い続けることは、あまりおすすめできません。第一にサポートが切れると、OSにセキュリテイホール ( OSやソフトウェアのシステムの不具合、設計上の考慮不足などにより発生したセキュリティ上の欠陥 ) が見つかっても、Windowsがセキュリティパッチを当てることをしなくなります。例えセキュリテイソフトを使用していても、OS本体に脆弱性がある場合、意味がありません。ただ、ゼロデイ攻撃を受けてしまうリスクを考えると、WindowsUpdateを欠かさず行っていてもセキュリティソフトの導入は必要です。ゼロディ攻撃とは、OSの脆弱性をカバーするための修正プログラムが提供される前のわずかな隙間を狙って、攻撃を仕掛けてくる手法です。ゼロデイ脆弱性を見つけることなどかなり難しいのではないかと思うかもしれませんが、近年ゼロディ攻撃のハードルは著しく下がってきているようです。

OSのサポートが切れていても、特に問題なく使えているので、そのまま継続してPCを使用する例が多いようですが、以前とはデバイスをとりまく環境は格段に変化しています。特に多くのデータを抱える企業のPCでは特別な注意のもとにOSのバージョン管理を行うべきでしょう。では、OSのサポートが終了しても、そのままPCを使い続けると、どのような不具合が生じるでしょうか。
主に以下のようなものが考えられます。

1. セキュリティリスク急増
Windowsのサポート期間中は、セキュリティホールが見つかるたびに修正するためのパッチファイルが当てられ、システムファイルが上書きされます。セキュリティホールの手当てをしないでそのままにしておくと、脆弱性はそのまま残された状態になってしまいます。公開済みのOSでも後から問題点が出てくることがあり、その脆弱性を塞ぐための修正プログラムを提供し、それらの修正プログラムのことをパッチファイルと言います。システムに空いてしまったセキュリティホールの穴を塞ぐための当て布のイメージです。
Windowsの場合、毎月Windows Update (セキュリティ更新プログラム) が配信され、特に設定を変えていなければ、自動的に実行されるので、ユーザーは特に意識する必要はありません。但し、サポート期間が終了してしまうと、プログラムの修正は行われなくなり、セキュリティホールはそのままの状態になってしまいます。マルウェア感染や不正アクセス、サイバー攻撃の対象にもなり、情報漏洩や改ざん、ファイルの書き換えでPCが使えなくなるなどのさまざまなトラブルを抱えることになってしまいます。
2. 周辺機器の不具合
プリンターなどの周辺機器は、OSのバージョンに依存します。周辺機器がアップデートされたOSに対応した変更を行っている場合、PC内のOSがまだ古いままのバージョンで、サポートが切れてしまっていると、プリンターが動作しなくなる可能性があります。往々にして、新しい電子製品が開発される場合は、新しいバージョンのOSに対応させますので、せっかく新しく購入した周辺機器が対応しておらず、使えないということもあるかもしれません。
3. PCが壊れても修理不能
PCに不具合が生じたときに、修理して使い続けようと思っても、OSがインストールされているストレージ ( HDD・SSD ) が無事でも、OSが古いバージョンのままでサポートが終了している場合は、最新のマザーボードやCPUに交換した場合に作動しなくなるケースがあります。また、普通に使えていたアプリケーションが作動しなくなるケースもあります。
エディションによって違うサポート終了日

Windows10のサポート終了日は、エディションやバージョンによって違います。HomeとProのバージョン22h2は、2024年の5月14日でサポートが終了します。サポートが延長するか新しいバージョンにアップデートするかのどちらかの方法で、最終的には2025年10月14日にWindows10の全てのエディションのサポートは終了する予定です。以降、固定ライフサイクルポリシーから、モダンライフサイクルポリシーへと移行します。

エディション サポート終了日 ( バージョン22H2 ) サポート終了日 ( バージョン全体 )
Home ( 個人用途 ) 2024年 5月14日 2025年 10月14日
Pro ( 業務用途 ) 2024年 5月14日 2025年 10月14日
Education ( 教育機関用 ) 2025年 5月13日 2025年 10月14日
Enterprise ( 業務用途 複数台使用 ) 2025年 5月13日 2025年 10月14日
固定ライフサイクルポリシーとモダンライフサイクルポリシー

WindowsのOSのサポートは、以前は固定ライフサイクルポリシーが適用されていて、メインストリームサポート期間が5年間、延長サポート期間が5年間というサポート期間が設定されていました。Windows10以降、固定ライフサイクルポリシーが撤廃され、モダンライフサイクルポリシーが適用されるようになりました。

継続的にサービスとサポートを継続する製品に関して、ユーザーがサービス及びライセンス要件に沿って最新の状態を維持している限り期限を設けずサポートされます。「最新の状態を保つ」とは、製品に関する更新プログラムを全て受け入れ、一定の期間内に適用することです。

Windows10のバージョン21H2は、2023年6月13日にサービスが終了しており、Windows10の最新バージョンは、22H2です。エディションにもよりますが、バージョン22H2は、2024年の5月14日か、2025年5月13日にサポートが終了します。サポートが延長されるか、新しいバージョンが配布されるかは、Microsoftのホームページで確認することになります。

Windowsは、後継の製品を提供せずにモダンライフサイクルポリシー対象の製品のサポートを終了する場合、「少なくとも12ヵ月前に通知する」としています。

Microsoft モダンライフサイクルポリシー
https://learn.microsoft.com/ja-jp/lifecycle/policies/modern
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