お客様からのご相談
ご相談9「ゴミ箱」を空にした後で必要なファイルが入っていたことに気が付きました。
デスクトップに保存しておいたはずの大事なフォルダが見当たりません。PCのゴミ箱アイコンの中に何か入っていると気になってゴミ箱を空にしてしまう癖があるのですが、何かの拍子で一緒にゴミ箱に入ってしまい、気が付かないでゴミ箱を空にしてしまったようです。捨てただけなら、『元に戻す』で事なきを得るのに、なぜ確認せずにゴミ箱を空にしてしまったのかと、後悔しました。
ピーシーキッドからのアドバイスゴミ箱を空にした直後が一番データ復旧の可能性が高いのです。
一般的なHDDを利用しているWindowsPCの場合を例に挙げると、HDDへデータを保存した場合HDDのデータ領域に実際のデータが保存され、それらのデータがデータ領域のどこに保存されているかはMFT(Master File Table)と呼ばれる索引のようなもので管理されています。
ゴミ箱を空にした段階で、MFTからはゴミ箱に入っていたファイルは無くなったものとして扱われてしまいますが、実際のデータはデータ領域にまだ残っている状態で、空にした直後であればファイルを救出することが出来るケースが多いです。但し、パソコンをそのまま使用し続けると、他のファイル等によりデータ領域が上書きされてしまい、完全にデータが失われてしまうことになります。データ復旧を長年行っている経験から言うと、ゴミ箱を空にしてしまったが、どうしても復旧させたいデータがある場合は直ちにパソコンの使用を中止するようにして下さい。
それがデータを救出する上で最も大事なことです。ゴミ箱を空にした後に、あわててインターネットを使用したり、データ復旧ソフトをダウンロード、インストールしたりすると、データの上書きが起きて、大事なデータが復旧できなくなる可能性が高くなります。
復旧方法を検討する場合は別のパソコンやスマートフォン、タブレットを利用するようにして下さい。予期しないデータの誤削除に備えるためにも、大事なデータは別のメディアへ定期的にバックアップを取ることをお勧めいたします。